パペットワープで小顔処理

デジタルフォト&デザインセミナー2011で紹介されていたTipsを紹介。
パペットワープで小顔処理

普通、これまでCS4まででの顔を補正しようと思ったらワープ機能やゆがみフィルタ
を使っていたと思います。
今回レタッチャーtoppy氏が披露してくれたのは
CS5で追加されたパペットワープで小顔処理方法でした。


補正前(左)補正後(右)
写真素材 足成



パペットワープといえば、PhotoshopCS5が発表されたとき
象の鼻を自由に動かすデモで結構話題になっていたと思います。

動画のように対象のポージングを変えることに主に使われると思います。

この機能を顔の変形処理に使おうということです。

この方法のメリットとしては
・やり直しが簡単
・動かしたくない対象物を固定できる
・ゆがみ処理より劣化が少ない

のようです。

ということで実際にやってみました。


写真素材 足成
画像をまずスマートフィルタ(レイヤー→スマートオブジェクト→スマートオブジェクトに変換)にしておきます。
これはパペットワープを後でやり直せるようにするためです。


次にイメージ→パペットワープを選択します。

今回は小顔にしたいので、顔の輪郭にポイント
動かしたくない部分は、ほほ、鼻、口、輪郭周辺の画像なのでそこにもピンをうちます。
人間の表情はほほに出るそうなのでほほ付近が変形しないようにしっかりと固定するようにしてください。

動かしたい部分のピンを選んで動かしていきます。
このとき選択したピンは円の中心が黒くなります。
矢印キーで細かい微調整ができるのでそちらをお勧めします。

完成です。


やってみての感想ですが、かなり難しいです。何が難しいかというと
ピンをうつポイントが難しいと思いました。
完成画像をみてもらってわかると思いますが、あごの輪郭ラインがガタガタです。
ピンをうつメッシュが細かいほどガタガタになりやすいのでご注意ください。

近すぎるとピンがうてないし、遠すぎると動かしたくない部分まで変化してしまう。
でもゆがみフィルタより、「どこを動かしているかコントロールしやすい」
という部分が人物補正をする際は使いやすいと思います。
今後使っていきたいと思えるTipsでした。

ちなみにこれの応用で、鼻を小鼻にしたり、目を少しぱっちりさせたりということもできます。

toppy氏は軽々とやっておりました。

プロの技は勉強になるなぁとつくづく関心しました。

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