Adobeの生成AI「Firefly」はこれまでベータ版ということで商用利用は不可でしたが、2023年9月13日に「商用利用可能」というリリースがAdobeから出ました。
ポイント
- Adobe Fireflyは今後クレジット制で、一定数以上の使用にはお金が必要となります。
- ただし、2023年11月1日までは、Creative Cloud、Firefly、Adobe Express、Adobe Stockの有料メンバーに関してはクレジットはかからず使いたい放題になります。
こちら
helpx.adobe.com
公式ページのリンク
www.adobe.com
です。
以下、要約してみました。
Adobe Expressが商用利用可能なAdobe Fireflyの生成AI機能を導入
アドビ（Nasdaq:ADBE）は、Adobe Expressで「テキストから画像生成」および「テキスト効果」といった、Adobe Fireflyの生成AI機能の商用利用を開始しました。この導入により、クリエイターは商用コンテンツをAdobe Express内で制作できるようになりました。
Adobe Express: クリエイティビティのためのオールインワンアプリ
Adobe Expressは、AIファーストの思想で設計されたオールインワンのクリエイティビティアプリです。これを使用することで、ユーザーは簡単に優れたコンテンツをデザインし、共有することができます。商用利用に安全な生成AIにより、ユーザーは世界中で商用コンテンツを作成できるようになりました。
Adobe Fireflyの生成AI: 多言語サポートと簡単なカスタム生成
Adobe Fireflyの生成AI機能は、100以上の言語をサポートし、テキストプロンプトを使用してカスタム画像やテキスト効果を簡単に生成できます。これにより、クリエイターは素早くコンテンツを生成し、SNSの投稿、ビデオ、ポスター、チラシなどを作成できます。
Adobe Creative Cloudメンバー向けのプレミアムプラン
Adobe Creative Cloudのコンプリートプランおよび一部の単体プランには、Adobe Expressのプレミアムプラン（有料）が含まれており、プレミアムプラン契約者には月単位の生成クレジットが提供されます。
Adobe Expressエンタープライズ版: クリエイティブプロフェッショナル向け
エンタープライズ版のAdobe Expressは、クリエイティブプロフェッショナルとマーケター間のワークフローをサポートし、Adobe Fireflyを搭載したAdobe ExpressはAEM Assetsにベータ版として直接統合され、大規模なコンテンツの作成、コラボレーション、配信を支援します。
中小企業、個人事業主、学生向けの便益
中小企業の経営者、個人事業主、ソーシャルメディアのインフルエンサー、学生などが、優れたコンテンツの計画、スケジュール、プレビュー、公開を、すべて1つの場所から簡単に行えるようになりました。世界中の5,600万人以上の学生や教育者がすでにAdobe Expressにアクセスし、リアルタイムでコラボレーションして、素晴らしいデジタルポートフォリオ、共有プロジェクト、チラシ、フラッシュカード、アニメーションなどを作成しています。
Adobe Expressの主な機能
Adobe Expressは、インパクトのあるデザイン要素、魅力的な動画や画像、見栄えのいいPDF、アニメーションなど、さまざまなコンテンツを、各SNSに対応した形式で作成できる新しいオールインワンのコンテンツ編集アプリです。Adobe Expressに搭載されたAdobe Fireflyの生成AI機能により、日本語を含む100以上の言語で商用利用にも安全なカスタム画像やテキスト効果のすばやい生成を支援します。アプリケーション間でのファイルの同期も可能です。
今後の展望
今後数カ月の間に、さらに画期的なイノベーションがAdobe Expressに搭載される予定です。画像作成、デザイン、ビデオ、オーディオ、PDFなどの分野で新機能が提供されます。
価格と提供時期
最新版のAdobe Expressはデスクトップ版で無料で利用できます。モバイル版も近日中に提供される予定です。また、Adobe Creative Cloudコンプリートプランおよび一部の単体プランにAdobe Expressのプレミアムプランが含まれており、エンタープライズ向けのバージョンも提供されています。
アドビのビジョン
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとし、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud、Document Cloud、Experience Cloudを通じて、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。アドビの製品とサービスは、人工知能（AI）と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。
ぼやき
リリース内容を見る限り、Photoshopの「Generative fill」も商用利用の対象みたいです。これで一気に生成AIのコモディティ可が進むので、より一層クリエイターの個性が重要になってくる時代です。がんばろー
