『Adobe デジタルフォト&デザインセミナー2012@大阪』レポート

デジタルフォトデザインセミナー2012@大阪に参加してきました。

受けた後にセミナーの内容を思い出したら次のキーワードでした。

  • Nikonの新レンズとナノクリスタルコーティング。おまけでPhotoshopのカメラRaw
  • 鈴木羊とモーションコントロール(機材)
  • WOWと宇宙兄弟
  • PhotoshopCS6のかゆいところに手の届く改善

でした。

では順を追って報告していきます。

写真家「茂手木秀行」さんによるNikonの紹介とPhotoshopのRAW現像について

Nikon デジタル一眼レフカメラ D800 ボディー D800Nikon 標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED フルサイズ対応Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II フルサイズ対応

Nikonの新レンズとナノクリスタルコーティング。おまけでPhotoshopのカメラRaw

今回から新しくなったレンズについて詳しく説明してくれました。


ナノクリスタルコートを採用したことで次の改善点が

  • 色抜けがよくなった
  • フレア、ゴーストが発生しにくくなった

EDレンズの採用で

  • 色にじみが減った

など紹介してくれました。

レンズは24-70mmと70-200mmのレンズをまずは手に入れようとのことです。

簡単にHDR画像を作れるPhotoshopのCameraRAWの機能
  • アルゴリズムが変わり、調整が中間調を中心に動き、シャドウ・ハイライトが飽和しにくい処理になった。
  • デモンストレーションで肌補正のアクションを動かしていた。

 アクションだったので詳細は分からなかったが、
 次の処理を使っていると口頭で説明していた。
 ・ぼかし(表面)
 ・レッドチャンネル(輝度でブレンド
 ・トーンカーブでレッドチャンネルの明るさを落とす
ということをするといい感じで肌が補正できます。
この際、マスクの調整が必要ですけど、以前、当ブログで紹介していた
色域指定のスキントーンについて紹介をされていました。


茂手木さんの詳しいレタッチを知りたい方はこの本をどうぞとのことですw


会場でちらっと立ち読みをしましたが、基礎の内容からちょっと上級まで幅広く
網羅されていました。中級者くらいでこれからもうちょっとレベルアップしたいと
思う方にはとてもよい良書だと思います。私自身は、本の内容は大体知っていること
でしたが、中にはこんなレタッチ方法も勉強になるなぁと勉強にはなりました。

鈴木羊とモーションコントロール(機材)

http://h50146.www5.hp.com/products/workstations/pages/z1_features.html
iMacに似た形状のHPのワークステーションPC「Z1」のデモンストレーション。
D800などのフルサイズ画像を連続撮影していても、ストレスなく
画像を読み込めるというデモはZ1のパフォーマンスの高さがよくわかった。

後半は鈴木羊というアーティストの「愚か者の涙」を例に出して
いろいろと解説してました。


http://www.cinemax.jp/product/i1277621122-653266/c30/m/
この機材だったかどうか正確には不明だが、モーションコントロールという
カメラの動きや速度を正確に記録をして、何度も繰り返し同じ動きができる
機材があることを知った。

ちょうどここの40sからのシーンでカメラを振った先に鈴木羊がいるのがわかる
だろうか?モーションコントロールという機材を使うことで、カメラが同じ動き
をするので、こうやって別々の映像をつなげたときにまったく違和感を感じない
つなげ方ができるようだ。

ちなみに撮影現場で「Z1」を持ち込んでリアルタイムで編集していたらしい。

でもZ1の印象よりも鈴木羊の印象の方が強かった。

WOWと宇宙兄弟

http://www.w0w.co.jp/#/ja/news/press/87_uchu_kyodai_official_guidebook/

WOWという会社からクリエイターの高野直樹さんがこられてました。

勉強になったのと印象に残った言葉を下記に記載ます。
・依頼を受けてから簡単でいいので、実際に絵コンテを作りそれをクライアントに見せて
 OKを貰ったら作り込む。
・力を入れるところはしっかり作り込んで、手の抜けるところは抜く。
・見えないところは必要以上に作り込む必要はない。
・やっていることは簡単だけど、カッコ良く見せるところがすごく大変だった。
でした。

映画宇宙兄弟のOPの映像を例に、如何に素朴な素材をカッコ良く見せるかどうか
というところは個人のセンスが必要になるという言葉が印象的でした。

ちなみにWOWさんのこれまでの作例を一冊にまとめた書籍とアプリが出ているようです。
興味のある人はご購入くださいとのことです。

WOW Visual Design(ワウ ビジュアル デザイン)

WOW Visual Design(ワウ ビジュアル デザイン)

iPadアプリは実際に映像が動いたりして面白いらしいですよ。
WOW Visual Design App

カテゴリ: ブック

価格: ¥1,500

PhotoshopCS6のかゆいところに手の届く改善

さて、本命のセッションPhotoshopCS6の秘宝です。

紹介してくださるプレゼンターはトチヤンジョーンズでおなじみの栃谷さんです。

今回、私がプレゼンを聞いてポイントと思ったところは以下の通りです。
・CS6のコンセプトはユーザーの声を反映させたバージョンアップ(使い勝手が良くなった)
・「Mercury Graphics Engine」は高速画像処理を実現させた。(ゆがみ処理を使うとよくわかる)
・バックグラウンドで保存がすごい(保存している間も作業ができるようになった。)

といったところです。新機能のコンテンツに応じて移動などはまぁ便利ですが、中級者以上の
レタッチャーにはあんまりすごいとは思えない機能だと思います。

正直、今回はCreativeCloudのことや、CS6とExtendedの違いなど話すことが多すぎて
何をどこまで話せばいいのか栃谷さんも時間が足りなさそうでした。

ぼやき

今回のセミナーは前回、ラッセルがきたときの参加型のセミナーというより、聞くだけという
寂しいものでした。また、新商品が出たときはどうしても新機能の紹介が主となってしまうので
あまり秘宝といえる秘宝のTipsが聞けずに残念でした。
ただ、去年セミナーに行ったときにお会いした人とか私を覚えてくださって
いたのでうれしかったです。

次回2013年のデザインフォトセミナーではきっとTipsがいっぱいのセミナーになるのではと
期待をしています。

スポンサーリンク